きち日記

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【フィレンツェ】メディチ&マキアヴェッリな街巡り(1)

フィレンツェには、特に深い思い入れがある。

原因は塩野七生と藤本ひとみ。
『我が友、マキアヴェッリ』と『逆光のメディチ』を読んだのは、まだ10代後半のころ。

『我が友マキアヴェリ』は、ロレンツォ豪華王が亡くなったあとのフィレンツェに生きる、仕事大好きで悪ふざけも大好きなノンキャリ官僚の一生が描かれている。『逆光のメディチ』は、ロレンツォ豪華王とその弟ジュリアーノ、そして女性として描かれるレオナルド・ダ・ヴィンチを中心にパッツィ家の陰謀を描いている。小説なので、実在しない人間もでてくる。どちらも政治の駆け引きや事件が、息をもつかせない展開で描かれていて、一気に読むことができる。
もうひとつ共通するのが、フィレンツェ人という人種がイキイキと描かれていること。こんな人たちが住む場所はいったいどんな場所なのだろうかと、子どもながらに惹かれたのを覚えている。

さらに「好きな本しか読まない」という偏食ならぬ偏狭読書のおかげで、いつの間にかフィレンツェは超絶憧れの都市になっていたのだ。

ついに、そんな憧れの地へ足を踏み入れるとなれば、巡るテーマは本にまつわる場所しかない!

そんな動機で初日は、ロレンツォ・デ・メディチとパッツィ家の陰謀、そしてマキアヴェリを思いながら街巡りをした。

こちらが事前につくったマイマップ。参考までに。



裏路地なのかメインロードなのかもよくわからない程度の路地が続く中心部。
クルマ、原付、バスも走るが、どの道もけっして広くはない。昔ながらの道幅なのだろう。

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アルノ川にかかる有名な橋Ponte Vecchioから市庁舎、大聖堂の前を通り抜けて市場方面に進むと、年季の入った教会が見えてくる。
これがメディチ家礼拝堂とサン・ロレンツォ聖堂だ。

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ここで有名なのは、なんといってもミケランジェロが作ったというロレンツォ&ジュリアーノの墓じゃなかろうか。
でも、このロレンツォ&ジュリアーノは、豪華王兄弟のことではない。
ここに埋葬されているジュリアーノは、ロレンツォ豪華王の息子。
そして、ロレンツォは豪華王の孫にあたり、マキアヴェッリが『君主論』を献上した相手だ。

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△ロレンツォ・ディ・ピエロ・デ・メディチの霊廟。ミケランジェロ作△
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△ジュリアーノ・デ・メディチの霊廟。ミケランジェロ作△

これらの彫刻は素晴らしいけど、私が求めているはロレンツォ豪華王とその弟ジュリアーノの墓!
一体どこにあるんだ?
確率としては、この礼拝堂なのだけど……。

と思ったら、あったよ。
まさに、“灯台下暗し”な場所に!

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△ロレンツォ・イル・マニフィコとパッツィに暗殺されたジュリアーノがいるって書いてあるっぽい△

それは、ミケランジェロ作ロレンツォ&ジュリアーノの墓と同室!
なんと入り口横にあった!

入ってすぐ、大きな2つの彫刻に目が行ってしまうんだもの。そりゃ、なかなか気付かないわね。

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△こちらにも立派な彫刻が△

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△ちゃんと名前がデカデカと書いてありました△

危うく見逃して帰るところだったよ。気付いた本当に良かった。
キリスト教のお墓なので合掌は心の中だけ。
わくわくする歴史をありがとう。

●メディチ家礼拝堂
Piazza di Madonna degli Aldobrandini, 6, 50123 Firenze, イタリア
www.polomuseale.firenze.it


礼拝堂の反対側の入り口を入ると図書館、教会などがある。
外見はごついけど、中に入れば豪華なルネサンス芸術品のオンパレードだ。
詳しくは『地球の歩き方』や『ことりっぷ』などなど見てくださいな。割愛。



この赤茶色の教会&礼拝堂の斜め前にある館がメディチ・リッカルディ宮。
藤本ひとみの小説の中で、彫刻の並ぶメディチ家の庭が出てきていたぞ! と、ドキドキしながら中へ。

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△宮殿ぽいぞ!(と、このときは思っていた)△


すると、こんな看板が。。。

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ん? 中国語に見える。さらに周りを見渡すと、あちこちに現代アートが展示されている……?
どうやら、現在この建物はギャラリーとしても使われているらしい。
その様子や、ちょっと異次元。
ルネサンス的アイテムと現代中国アートが併設されすぎて、やたらシュール感を醸し出している。

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△肖像画の横に並ぶ現代的絵画△
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△西洋的彫刻の前に、チャイニーズ的モダン彫刻△

ちなみにここは企業の会議室やイベントスペースとして使われているのか、やたら実務的なアイテムも。

△豪勢な天井の部屋に並ぶ透明の椅子&モニタ。イベントや会議のスペースだね△
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△シャンデリアの部屋は完全に会議室にしか見えない△

かつてメディチの人たちが生活した云々のロマンの前に、これらの新旧ごちゃまぜ、東西ごちゃまぜに圧倒されてしまった。
まあ、こういった庭でダヴィンチやロレンツォたちが散策したんだろう……と勝手に想像しておこう。

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●メディチ・リッカルディ宮
Via Camillo Cavour, 3, 50129 Firenze, イタリア
www.palazzo-medici.it
+39 055 276 0340

まだまだ、フィレンツェのメディチ&マキアヴェリ巡りは続くよ。


by kitikitinikki | 2015-11-25 16:33 | 旅行